「かっこいい会社員」とは

会社員人生が長くなると、また執行役員になってみると「かっこいい会社員像」というのが自分の中で大きく変化しました。新入社員の頃から常に目立っていて上司からの受けも良く、スピード出世をして若くして重責を担う。世間的にはこれがかっこいい会社員像だと思っていたのですが・・・

目次

自分はかっこいいか?

このブログを読んでいただいているあなたは会社員でしょうか。

もし会社員なら今のご自身の自己評価はいかがですか。

良いにしろ悪いにしろ、その基準はいろいろだと思います。ただご自身についてあまり芳しくない評価をつけている方は是非この記事を読んでいただきたいと思います。

H君の場合

私の会社にH君という中堅社員がいます。

彼の特徴はこつこつと仕事はこなしますが、自己顕示欲がないため目立ちません。

上司からは「もっと積極的な姿勢を見せろ」と言われています。私は彼とは部署が違うため上司の評価や世間の噂が彼の情報の全てでした。そんな個性の彼でしたから私も特に気にとめる存在ではありませんでした。

それがあるとき、ふと気づいたのです。

彼は毎年、写真入り年賀状をくれます。どこにでもいそうな家族のフツー極まりない写真です・・でも、その家族写真がメチャクチャ幸せそうなんです。美形家族のこれ見よがしな演出写真ではなく、日常のにじみ出るような幸福感があふれているのです。

H君の本質

その印象を持ったまま、あるとき彼と一緒に仕事をする機会がありました。評判通り淡々としています。

そこには自分を実像以上に大きく見せようとする計算もありません。しかし質問には正確に過不足なく答え、こちらの指示には機敏かつ的確に行動します。いわゆる職人肌というやつです。

そんなH君のことが私にはスゴくかっこよく思えてきたのです。

H君は仕事には真摯に向き合います。自己顕示欲も出世欲もそんなにないけど家族のことを深く思い幸福そうです。つまり自分の価値観のなかで現状全てを肯定しているのです。

おおハルサカさん、短い期間で見事な人物眼ですね。
いや、オレの妄想込みなんだけどね(笑)

世間の尺度では出世してなんぼですが、彼は はなからそんな価値観に惑わされることなく確固たる自分の幸せを築いているように見えたのです。

反面教師

実はこう思ったのには反面教師がいるからなんです。

反面教師とは、目立たない社員の対極にいる会社の上層部です。

私も執行役員になってからは会社の上層部とコミュニケーションを密にすることが多くなり会社の内側を知る立場になりました。

残念ながら上層部を客観的にみると、

  • セオリーを無視して個人に都合のよい組織作りをする
  • 自分が一番正しいという思い上がりから他人のいうことを聞かない。
  • 自己保身のために部下を犠牲にする。

こんな人が少なからずいるのです。

言いづらいのですが、口の達者さと要領だけで上まできた人もいます。

(あくまでも私が見てきたなかの限定的な話で、もちろん会社というものがすべてこうだというわけではありません)

ホントのかっこよさ

役職は最上位でも中身はスカスカな役員も存在します。そんななか・・

H君のような目立たずともきちんとやっている職人を見ると、人格を貫く美学というか生き様が本当にかっこよく思えるのです。

ここまでお話ししたなかで私が言いたかったのは、役職や表彰状が会社での価値を決めるのではないということです。

会社人生を自己評価するなかで、たとえ評価素材がないとしても今まで会社で毎日積み上げてきた業務そのものが尊いのです。

私はH君から学びました。形としてレガシーが残っていなくとも真摯に作業を積み重ねてきたからこそ会社が存続しているのです。その結果として家族を幸せにできているのです。

たまに役員から「○○君は管理職になれなかったから残念だった」と聞くことがあるのですが、それにも同調できません。

管理職になりたくない人もたくさんいます。仕事へのモチベーション、さらに言えば人生の満足度は役職とは相関性がないということです。

あなたがもし自己評価に自信がないとしても、今まで繰り返してきた業務そのものが輝いている財産です。

自分は現場にいたいから人を指導する管理職はイヤという人、いますよね。
うん、役職はひとつの見方だけど人を判断する尺度はそれだけじゃないよ。

追 記

このテーマを選ぶとき私自身は執行役員になったので、上からものを言っているようになるのを危惧しました。しかし今回の記事は私の本音です。執行役員になり会社を総合的に眺めたからこそ本質が見えたということなのです。

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